小競り合い

「今度のお客さん、仕切るのは俺だからな😒」

 

まぁ、こんな仕事をしているとひとりじゃどうにも出来ない仕事もたまにあるわけで…

 

そんな時は調律師の能力が同じ、仲間2人でお客さん家に行く事になる。とするといろいろと競り合うというか、自分の優位性を誇示するような言動とか態度とか人間の小ささを相手に悟れまいと無言の戦いと言うのがどうしても2人の間に起こってくるわけですよ…🤨

 

「次のお客さんのところでは、あなたは何にもせずに私の言う事だけきいてて下さいよね…いいですね。けっして口出ししちゃ駄目ですからね🤫

と移動する車の中ではこうなる。

 

相手が後輩や年下だと車内での言いまわしはこれで済むのだけど、これがベテランとなるとそうもいかない。

 

何しろ、相手もベテランだからプライドが山よりも高い…😱

 

「ちょっと…黙ってなさいよ。いろいろとうるさいね、あんたは…」

 

「あんまり、ああしろう、こうしろうといわないでくださいよ。あたしだってそれくらいちゃんと心得てんだから…」

 

最初はいいけどそのうちに…

目での言い争いになる。

「いいか、この場所仕切ってんのは俺だかんな。テメーは俺の言う事を黙って聞け!」

「上等じゃねーか!テメーの指図は受けねぇよ!」

「この馬鹿!」「馬鹿だからテメーのところ居るんじゃねーか!」

 

てな具合にお客さんの目の届かないピアノの前では、調律師同士の誠に、次元の低い権力争いが人知れず繰り広げられているんです。

 

もうグチャグチャ…駄目だコリャ😱