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プロのワンポイントコラム

ピアノにかけるカバーは特に必要のないものです

 

ピアノの購入特典で付いてきたカバー。昔は分厚い生地だったかもしれません。

 

長らくかけっぱなしににしていますと、ピアノ内部の湿気の原因になることがあります。

 

厚い生地のカバーは、かけない方が良いでしょう。レースくらいなら。

 

ピアノの上が傷つくのがいやだから、という理由なら上には何も置かないことにこしたこと

はありません。楽譜などは別の棚に、水の入った花瓶はとうぜんNGです。

 

インテリアとしての薄手のカバーも時々は外して陰干ししてください。

 

 

アクションのメンテナンスをした方がいいケース

長く使用、また放置されていたピアノの中には湿気によってフェルトが膨張したり、金属部品がサビたりして演奏に差し支えてしまうことがあります。

アクションのメンテナンスをした方がいいケース

① ピアノを少しでも弾いた経験のある方は弾いたときに違和感を感じる。

② お子さんが音がおかしいとしつこく言う。

③ 音の出ない鍵盤が、1箇所または数箇所ある。

等々の状態のピアノです。

※①~③までの症状が1つ以上確認されるのであれば ぜひアクションのオーバーホールをお勧めします。

基本的にはハンマーやジャックのセンターピン交換、
ブライドルテープの交換です。

それとともに鍵盤のブッシングクロス交換をします。

ネジを締め、ホコリの掃除もします。

またハンマーのファイリング、バットスプリングコードが切れているときは交換します。

演奏に差し支えない修理

何箇所かの店では、アップライトピアノのアクションにひどい問題が発生してるわけでもないのに、持ち帰り◯万円、もしくは○十万円になります。という事例があるようです。
 
ソラシ堂は演奏に差し支えない修理は、お客様との人間関係を切らせるべきではない、という考えから強くお勧めはしておりません。
 
ヤマハの古いピアノでは、フレンジコードという部品が切れてることがあります。
センターピンがサビて動きが悪いことがあります。
様々な不具合があり、お客さまからの依頼により、
鍵盤が上がらない
もたつくような場合には
当然直します。
 
経年劣化により、内部のサビ、クロスやらのヘタリは発生するでしょう。
見積り額が数万円もかかってしまうときには、お客様とお話し合いの上で進めてまいります。
 
フロントピンを磨くだけで鍵盤の動きが良くなることもあり、それは調律料金の中で行なっております。

虫害について

 日本ピアノ調律師協会からの情報記事写真です。

 

 

以下は、他で毎年調律をやっていたピアノの中の姫鰹節虫の実際の写真です。小さいのでスマホをお持ちの方は拡大して見て下さい。
よく見るとバランスクロス(赤く丸いもの)の淵に蟲喰いの跡が見えます。 毎年調律をしているピアノでもこの有り様です。

ソラシ堂では時間の許す限り、鍵盤下の掃除を行っております。

 

お問い合わせ E-MAIL info@sollasidou.com

☎ 029-875-9234