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懐かしい響きの富田巻線さん

取材されて本に載るということは工房さんにとってとても名誉なことですね。

 

すでに10年も前に発行された「プロフェッショナルな職人たち」というタイトルでしたか、先週読んでみました。

 

椅子の張り替え、再生パソコン、油絵の修復などと一緒に「ピアノリビルド」が紹介されていました。そうですね、リビルドと銘打っている業者さんは少ないような気がします。

 

浜松にあるピアノ工房の富田ピアノさんが、古いピアノを分業で解体、塗装、修理等行い、新品同様になるまでのルポ。

 

アクションの細かい部品交換の説明ではわかりづらい部分がありました。からくりの描写は限られたページ数でほ難しいでしょう。やはりピアノの再生で最も目を引くのは、塗面を薬品で剝がし丁寧にペーパーがけして塗装を吹き付ける作業で、本もそこがメインという感じ。

 

ところで昔、調律師達は富田巻線さんと呼んでいたような気がするのですが、現在もお父様が巻いておられるのでしょうか・・・。低音部の弦は長さが取りないため芯線に銅線を巻き付けます。希少な技術者というか職人さん。一度拝見したかったと思います。