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調律師のことちょこっと

映画『羊と鋼の森』には、日本ピアノ調律師協会が協賛しています。業界としては脚光を浴びるメリットがありますね。人気だったらしいテレビドラマで取り上げられた下町工場などスポット当たったのではないかな、と思います。

 

さて、だいぶ前から調律学校へ入る生徒の割合は女子が圧倒しています。どちらかといえば、女子の方がピアノを習っていた数が多いからでしょうか?

 

私見です。

ピアノの仕事は結構体力が必要です。例えば、外装を外さないと調律は始まりません。中には上前パネルに大きな譜面台がついているケースではパネル自体が重く、取り外し、持ち、置くに注意を要します。

 

工具。これは女性らしいと感じるモノとは一線を画すものです。電気工事やさんでは?と思ったりもしましたっけ。メリットとしたら、色気の無い工具の扱いに拒絶反応がなくなり、自転車の修理など、どこかに頼まないとならないかしら?でも、自分でやってみよう!力要りましたが、あら、直だわ!なんてことかしら ()

 

ええ、よくいわれる、音を合わせる作業は女子が上手かったりします。もちろんイマドキ求人で、男女別なんて顰蹙ものですが・・・

 

男性の良い点って視野を広く見られる特徴ありませんか?

ピアノ全体の仕上りイメージつかむのが早いとか?

例えば、細かな点が気になってユニゾンの一音を直そうなどと、それに10分もかけていたらお客様にはいい迷惑。粒が揃い、演奏がスムーズに行くような調律であれば問題ないと思います。まあ男女関係なく一音を追求したい人もおられるでしょう。一音のこだわり、演奏家なら然り!調律は・・・時と場合によるのでしょうけど、どうでしょうか。私の夢は美しい音にこだわりたい。通常の調律は限られた時間の中での作業であり。町の売れっ子調律さんは移動時間を加味した勝負。 

 

いえ、毎日の仕事の中で追及する人もおられるのですから、そこはすごいと思います。