お出での際は命懸けでお来しください。

お出での際は命懸けでお来しください。

夕刻会社の事務所に帰ると机の上にメモがあった。

調律依頼
初めてのピアノの先生からの調律依頼。
お出かけの際は命懸けでお越し下さい…〇〇受け
と書いてある。

「このメモ冗談だろーこれ!〇〇さんは? …」
もう帰りました。
「なんか言ってました?お客様?」……
で…恐る恐る依頼者に連絡して調律に伺う日時も決めた。

メモに書いてある件についての問い合わせは、迂闊な事を聞いて依頼者の気を悪くさせて調律がキャンセルになってもなんだからあえて聞かない☹
電話の感じでは、普通なんだけどな🙄…いやいや相手は芸術家と同じような方だから気を引き締めないと🤔
で、調律の当日まで気持ちがなんかこの言葉に引っかかってモヤモヤしてたんだ。

調律当日は晴れて、気を一時よりも取り戻してカーナビに従って走って行くが通い慣れた道なのでどうという事はない。
暫く走っているといつの間にか川沿いの狭い1本道を走っているのに気がついた。
こんな川あったっけなぁ?
まぁいいやで進んで行くと道はだんだん狭くなり左側は遂に崖…右側は直ぐ川…深くはないけど3メートルくらいは下までありそう。
ハンドル少しでも右に切ったら転落間違い無し…

で、私ゃ鳥肌が立ってきたわけよ。車の轍があるからそれだけが頼り…カーナビ見ると確かにこの道であっている😅
で、依頼者に即電話
「せっ、先生今ご近所の道で怖くて車が立往生状態なんですけど…」
すると
「あと70メートルくらいで開けますので川に落ちないように気をつけておいで下さい」
だってさ…
ダメだこりゃ❗😂