社長…もっとニコニコして下さいよ~店なんだから。

社長…もっとニコニコして下さいよ~店なんだから。

コワモテの楽器店の社長さんを知っている。とにかく顔が怖いのだ。泣く子は黙るし、犬にも吠えられる。そこで働く新人の従業員なんかは、社長の逆鱗の触れると大変な事になると思って何時もオドオドしている。
   しかし、怖いのは顔だけで、本当は…
やはり、怖い。自分が楽器店の平和と正義を護っている自負があるから、お客さんもっと、外から店の中を伺って、店に社長が店番を1人でしている時は、欲しい商品があっても、気配を感じて素通りしてしまう。「おかしいな?今日お客さん1人も来ないよ。このままじゃ今日も売り上げゼロだな。」などと今日も今日とて同じ事をボヤいている。

ある日ふと、店に寄ると、社長さんと私とは別の調律師さんとで、何やら店が険悪なムードだ。私が、これはヤバいなとその場の空気を読んだ瞬間…世の中には、何もこんな時にわざわざ来なくてもいいのに…とこちらが考える時に限って来る、泰平楽な青年のお客さんが、これまたいるもんで…ふと店に入って来るお客さんと社長さん達とのしばしの間…時間にして7~8秒。見るとその青年の目がテンになって、お二方を見つめて固まっている。
何を思ったのか社長さん、調律師さんを指指して「このおじさん、小っちゃくって面白いだろ。」…
その後、どうなったかは、私の関知する事ではない。