絵かきさんはいいなぁ…

絵かきさんはいいなぁ…
実に素晴らしい🧐

今は亡き我が師
山田喜一先生が常日ごろから私に口酸っぱく云っておられたのが「時間がある時は美術館に行って絵を見なさい!」と勧めて頂いた事を思い出します…

弟子の私に絵心がない事を入門した時からご察ししておられたようで、たぶん調律師は一番最初のAの音を音叉でとる時の心構えの大切さ…画家は絵を描く時の一番最初の一筆を絵描く場合は…何時間も…時には何日も寝ないで悩み苦しみして、やっと最初の一筆を完了する事が出来るのですから…と。
そして画家はその時点で作品の完成後の出来、不出来を瞬時に判断できる審美眼を持っているのです…とも仰っておられました。

要するに、貴方もそれを見習って最初のAの音を採る時には自分が画家になった気持ちで初心に帰って真剣に最初のAの音を納めないといけませんよ!…という意味の事を私に伝えたかったのでしょう…

省みれば還暦過ぎて余年…尚、絵画芸術は私の教養には未だ遠くその懐の深さに到達する行き方すらわかりません。

先生が御存命の時に問うていなかった自分が馬鹿でした。改めて天に居らせられる先生に問わせて頂きます。

先生…私は美術館の絵を無心に見てさえいればピアノの音色をもっと綺麗にする調律ができるようになるのでしょうか?