割れた鍵盤を直しました

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鍵盤の材木は軽いエゾ松やスプルースが使われて来ました。現在ではアラスカのスプルースが主でしょう。

大きな板を何枚かはぎ合わせ、1台分の白鍵と黒鍵を切り分けます。場所により曲がり方(上の写真でもお分かりのように真っすぐではありません)が違います。場所を間違えるとはまりませんから1~88まで番号が印字されています。古いピアノになると印字が消えてしまってることがありますから、掃除のときは順番通りに揃えてピアノの天屋根に置きます。

さて、ある程度の強度があるので割れにくくはなってるハズですが、こちらのケースではかなり強いテンションがかかったようで、深く割れてしまいました。音が鳴らないことに気付いたお客様からSOSが入ったというわけです。

担当調律師と主任調律師、スタッフで直す方法を探りました。しかし、その3名は「鍵盤割れ」の修理をしたことがなく、結局、工房担当の調律師が請け負うことになりました。さすがの仕上がりでした。もちろんお客様も大喜びだったそうです。

かなり珍しい不具合です。ピアノを長く見てきたスタッフも確か2度目だったと思います。

ピアノには時として、思いがけない状況が発生します。通常の音が出ない、鍵盤が上がらない状態は湿気などの影響によりまま起こります。その場合は、担当調律師が調律時に調整等で直します。上のようなことになるとお客様のお宅ではできませんので、持ち帰り工房での修理になります。

修理担当が直せなかったということは無かったと記憶しています。気になることがありましたら、お気軽にご連絡ください。