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池江選手の白血病と宇野選手のコメントに思う

水泳のことあまり知らないのですが、池江璃花子選手が優勝したり日本で今一番強い選手だろうことはおぼろげながら知っています。まだ10代で、しかもあんなに強靭な肉体を持っていると思われた方が白血病に侵されたとは信じがたいニュースでした。

 

 

マスコミは池江璃花子選手の病について誰彼構わずインタビューしているようです。大臣発言についての嘩しい騒ぎは置き、宇野晶磨選手が四大陸選手権優勝後に帰国したところでのインタビューのコメントが驚きました。

 

「僕は無知なので、白血病の詳しいことは答えられれない。自分が無知な状態で発言できる権利はない」と答えたそうです。

 

 競技が違うので、聞くべきではないと思うのですが、咄嗟にこういった言葉を発せる若者がいることにびっくりしたわけです。大概「頑張ってください」的な発言に終始するだろうと認識していましたから。

 

宇野選手は右足首の怪我を詳細に説明し、競技の姿勢が真摯であると思っています。フィギュアスケートに少々詳しいですので目に就きます。さらに、この度のコメントで、なんと正直で実直であるのだろうかと感心した次第です。

 

 

 

電話など滅多にかけて来ない兄弟から

「オレ、白血病なんだって、先生に言われた」

仕事中に突然の電話。先生はなんの冗談おっしゃっているのかと耳を疑いました。

 

そうです。白血病のことはなんの知識もなく、夏目雅子さんや本田美奈子さんが亡くなったことと渡辺謙さんが治ったようだとニュースで聞いていたくらいの「無知」でした。

 

それからの本人の治療との戦いは、身内であっても分からない。ガンになった方、本人にしかわからないことかもしれません。正直、生存の道を勧めたことでとても辛い体験をさせてしまったであろうことに後日、内心悔やんだこともありました。でも、その時はなんとしても助けるとの強い思いで、主治医と何度か面談、数々の検査ののちに、幸いにHLAが合い、彼の合意のもと、私がドナーとなって骨髄移植手術をしました。

 

大分年齢を重ねた体の私でしたが、退院の翌日には仕事に戻りました。看護師さん「30代のガタイのいい男性でも次の日休みますよ」と心配されましたが、根性だけ手生き述びてきたような人間ですから。でも、今ではもう難しいでしょう。

 

出来れば、健康で若い方々に骨髄バンクにドナー登録をしていただけたら、と願います。それには検査に数回と病院によって違うと思いますが、手術で3日から4日程、有給使えて仕事が休める環境の方でないと難しいのがネックです。

 

 

 

素直そうで、誰からも好かれるような池江さん。回復をお祈りするばかりです。